3社目土木資材メーカー4
月に1度以上は長崎へ主張した。パレートの法則ではないけれど
自分のノルマを考えた上で売り上げの大きい順に重点的に訪問活動を行うのは当然。
更に売り上げを伸ばす、あるいは既存でもまだ伸びしろがありそうな代理店へは訪問回数が増えるし、当然新規も開拓すべきだ。考えたら営業ってすごい仕事だ。それを支えてくれるバックオフィスの力があってこそ成り立つ。
30歳そこそこの私は少し(俺はやれる!)といい気になっていた。
事務方は当時3人(20代前半。30代半ば。50代後半)いた。私担当は30代半ばの女性。
この人は癖が強かった(スゴイ?w)。この女性に対し私が入社当初から感じていた違和感が3つ。
1.会話中目を合わさない(実は意外とこのタイプは多い。人見知りなのか、過去に嫌な
経験があったのか)
2.仕事上のうっかりミスがある(発送先の間違い。伝票の数字入力ミス)
3.机の上が整理されていない
そんな人が担当だったので出先からいつも冷や冷やしながら電話で頼み事をしていた。
ある時客先から「okei君。君の所大丈夫?請求書の宛名、いつも違うんだよね」
私が担当する前から起きていたことで、前任者がキチンと30半ば女性に指導してい
なかったのだ。人間関係に波風立てなくなかったのだろう。だが私はここぞとばかりに
電話とメールで注意をした。客から言われたままをそのまま伝えたのだ(今考えると私も卑怯だ。面と向かっては心苦しいので電話やメールですませるだなんて)
その人は泣いた。受話器の向こうで泣いていた「泣くなんて卑怯ですよ。私より先輩なんだから」とまで言ってしまった。
いつも周りからそれとなくやわらかく注意されていて、自分でも気にしていたことを
新人の私がズバリ言ったもんだからよほど悔しかったろうと思う。
その人はしばらくして辞めた。辞めた本当の理由は今となっては分からない。
だけど伝え方を工夫する必要性を痛感した出来事だった。