3社目土木資材メーカー3
E氏、いやEさんはどちらかというと1匹狼。
独自のきゅう覚で仕事を取ってきては私に振り、自分はさらに別な仕事をまた取りに行く、そんな感じで天手古舞にされた。が、その分鍛えられ成長できた。
私担当エリアの長崎にブローカー(やはり1匹狼で仕事を取り、伝票上のマージンだけ抜く業者)がいて、そこの社長(D)をEさんから紹介され親しく付き合うようになった。
持ちつ持たれつで仕事は順調に取れ、ある時忘年会に呼ばれた。
実はEさんとD社長は仲が悪く、このままだと会社的に取引が無くなる(結局仕事って人対人だから、好き嫌いで仕事が増えたり無くなったりするのは当然)恐れがあったので
私を担当につけたらしい。
私の上司でもあるEさんも参加し、10人程度で宴会が始まった。
そこはD社長をたてて和やかに進んでいたのだが、酒が入ってくるとどうしても本性が出てくる。D社長とEさんは喧嘩になり、なぜかその店の水洗トイレを壊してしまった
(後から聞いた話だが、2階のトイレだったので階下に漏水してしまい、修理損害合わせて30万ほどかかったらしい)。
お互い40歳くらいのバリバリの働き盛り。盛大にやったのだろう。
それからD社長に対しては私がメインで対応することになり、更に売り上げも伸ばすことが出来た。地場マリコン(地上ゼネコンの対義語。海上の総合土木会社の総称)にも気に入っていただき、当時の諫早湾干拓事業の流れにも乗って会社にとってドル箱に成長(当時の会社売り上げの3割くらいを長崎でたたき出していた)。
雨降って地固まるというのか、棚から牡丹餅というのか、私は天狗になっていたのかもしれない。